モダンなPerl環境構築方法をご紹介したいと思います。 perlbrewは、ホームディレクトリに複数のperlをインストールして切り替えをしてくれるツールです。
perlbrewのインストール
以下のようなコマンドを実行すると、prebrewをインストールできます。
$ curl -kL http://install.perlbrew.pl | bash
perlbrewのインストール方法はいくつかあります。
他の方法は以下のサイトを参照して下さい。
perlbrewコマンドを使うためにインストールされたコマンドにパスを通す設定が必要です。 bashならbashrcに以下のような設定を書くと良いでしょう。
source ~/perl5/perlbrew/etc/bashrc
perlbrewでPerlをインストール
以下のコマンドで、利用できるPerlのバージョンを確認できます。
perlbrew available
現時点では以下の様なリストが表示されました。
perl-5.17.6 perl-5.16.2 perl-5.14.3 perl-5.12.5 perl-5.10.1 perl-5.8.9 perl-5.6.2 perl5.005_04 perl5.004_05 perl5.003_07
最新版をインストールするとよいでしょう。 注意点としては、 5.xxのxxの部分が奇数のバージョンは開発版であり、 また5.xx.0はバグがある可能性が高いので、 正式に使うのであれば、これらのバージョンを避けたほうがよいでしょう。
今回は、5.16.2をインストールします。
インストールは次のコマンドでできます。
$ perlbrew install 5.16.2
インストールは少し時間がかかります。 テストを省略しても支障がない場合は、次のコマンドでインストールすると、少し早く完了します。
$ perlbrew install --notest 5.16.2
perlbrewでPerlを切り替え
次のコマンドで、インストールしたPerlを確認することができます。
$ perlbrew list perl-5.16.2 ```` Perlを切り替える場合は、次のコマンドで行えます。
$ perlbrew switch 5.16.2
もう一度perlbrew listで確認してみましょう。
$ perlbrew list * perl-5.16.2
行の最初に米印がついているバージョンが、現在選択しているPerlです。 whichコマンドでperlコマンドのフルパスを確認してみましょう。
$ which perl /home/uchiyama/perl5/perlbrew/perls/perl-5.16.2/bin/perl
ホームディレクトリにインストールしたPerlが使われるようになっていると思います。 <h2><span style="color: #2196f3">cpanmをインストール</span></h2> ついでにCPANモジュールをインストールするコマンドであるcpanmもインストールしましょう。 perlbrewのコマンドでインストールできます。
$ perlbrew install-cpanm
これでcpanmコマンドが使えるようになります。 ホームディレクトリにモジュールがインストールされるようになっているので、root権限はいりません。 また、好きなモジュールを入れても全体に影響を及ぼすことはありません。 <h2><span style="color: #2196f3">cronでの使い方</span></h2> perlbrewで入れたPerlをcronで実行するとき、いくつか設定する必要があります。 まず、次のようなシェルスクリプトを用意します。 env.sh
!/bin/sh
export HOME=/home/uchiyama source ~/perl5/perlbrew/etc/bashrc perlbrew use perl-5.16.2
exec "$@"
そして、crontabの設定で次のような感じで記述します。
以上のようにに設定することで、perlbrewでインストールされたPerlが使われるようになります。 普通に実行してしまうと、システムに標準で入っているPerlの方で実行されてしまうので注意して下さい。 <strong>参考</strong> <a href="http://blog.riywo.com/2012/05/26/005232" title="http://blog.riywo.com/2012/05/26/005232" target="_blank">http://blog.riywo.com/2012/05/26/005232</a> <h2><span style="color: #2196f3">まとめ</span></h2> perlbrewでperl環境を作る方法をご紹介しました。 共有環境の場合、ホームディレクトリにperlがインストールされていると安心感があります。 Perlを使うときはぜひこの方法で環境構築してみてください。